大きな会社で小さな視野

とても大きな日本の企業のいろいろな社員の方と仕事を通じてお話しすることがあります。そんな時しばしば目にするのが彼ら・彼女らの視野の狭さです。

  • 日本企業のみならず大企業であればその組織はさまざまなfunctionに細分化されています。当たり前のことです。いわゆる「歯車のひとつ」と言えるような小さな組織の集合体が大企業です。
  • そしてそういうひとつの部署で働くようになると、自分でも気がつかないうちにその小さな部署のoperationが「世界の全て」のように振る舞いがちです。そうならない人もいますが。そしてそういう人たちとお話をするといろいろな発言が聞こえてきます。
  • 「それはうちの担当ではありません。」「うちのプロセスではそれはハンドル出来ません。」「うちは隣のA部署の指示で淡々と動くだけですから。」などなど言い放っての自信満々の態度。どれも嘘ではないのでしょう。しかし何とも味家のない、そして思いっきり視野の狭い発言です。まるでお役所です。
  • 不思議なことに外資では余りこういう経験をすることは多くありません。自分の管轄外のことであっても自分の意見をはっきりと言う人が殆どです。もちろん同じようなコメントが出ることはあります。しかし物は言い様です(これは社会人としてのスキルだと思います)。いずれにしても日本の会社では他部署のことはまるで、はれ物でもさわるような態度で触れたがらない、という傾向は強いですね。
  • なぜでしょう?管轄外のことに触れてしまい苦い経験でもしたのかもしれません。日本の大企業はそういうセクショナリズムが強いところも多いのも事実です。小さな島国日本の中の、ひとつの企業の中の、ひとつの小さな部署での島国根性・セクショナリズムです。
  • 問題はそんな視野の狭さを世界のstandardとでも思っているのでは無いかと思えるほどの変な自信です。自分をもっとマクロな目で客観的に外から見つめる努力の欠如かもしれません。
  • いずれにしても外資や国際社会では通用しません。せっかく仕事が出来る人たちなのにもったいないなと思います。